不登校からの再出発、4月から医療大学へ~サイル学院高等部で手に入れた「挑戦する勇気」~ /卒業生インタビュー

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サイル学院高等部は、学校のふつうをなくした『ちょうどいい』学校です。
生徒一人ひとりにキャリアの専門家である担任がつき、完全1対1の個別サポートで高校卒業とその先の進路まで伴走することも特徴の一つです。
今回は、卒業を控えたAさんに、担任(斎藤先生)との1on1を通して、学院生活を振り返ってもらいました。

今回の生徒は、高2からサイル学院に転入したAさん

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高2からサイル学院に転入したAさん

Aさんプロフィール
2023年12月にサイル学院高等部に転入(当時高校2年生)2025年3月卒業。
中学生時代に不登校を経験。それでも高校受験を頑張り、定時制高校へ進むものの再び不登校に。いくつかの通信制高校の中から、サイル学院高等部を選択し転入。
4月からは医療大学へ進学。

斎藤先生 今日、最後の面談ですね。

Aさん そうですね、寂しいです。

担任が代わり、9月から始まった2人の1on1も今回で最後。
サイル学院高等部での生活を振り返りました。

サイル学院高等部との出会いと心境の変化

 

斎藤先生は、9月から始まった面談を通して、Aさんの表情が大きく変化したことに気づいていました。

斎藤先生 なんかやっぱり半年前に出会った頃に比べて、Aさんの表情がすごく変化したよね。私も感じています。

高校生活を振り返り、Aさんはサイル学院高等部での経験を通して、「心が強くなった」 と実感しています。

Aさん スクーリングとか、いろんな人に関わったりとか、受験とかしてちょっと心強くなったなって。

以前の学校では、新しいことに挑戦することにためらいがあったAさんですが、サイル学院高等部に来てからは、新しいことに挑戦する勇気」 がつき、チャレンジ精神が芽生えたと言います。

Aさん 前の学校にいた時よりも、いろんな人と話したし、いろんな経験をしてる人と出会えました。なんかそういう人たちの話を聞いて、なんか自分も頑張れる気がしたというか。結構、色々なことをしたいなって思えるようになり、チャレンジ精神のようなものが少し出てきたかなと思います。

斎藤先生 以前はどうだったの?チャレンジ精神みたいなものは。

Aさん いや、もう全然なくて。初めて挑戦することとか、勇気が出なくて、そういうことをあんまりしてこなかったんですけど、サイル学院高等部に入って、そういうことが結構できるようになったというか、挑戦していこうと思えるようになりました。

中学生時代に不登校を経験し、高校に進学するも再び不登校になったAさんにとって、サイル学院高等部での経験は、まさに「新しい自分」との出会いだったのでしょう。

いろんな人と出会い、話す中で「自分の世界が広がった」と感じています。

スクーリングで得たもの:恐怖心の克服と自己発見

学校生活の中の、スクーリングについて話しました。
Aさんは、多くの「初めて」を経験しました。

Aさん そうですね。初めて一人で飛行機に乗ったりとか。

不安もありましたが、終わってみたら「意外と楽しかった!」と、想像以上に楽しめたようです。

Aさん  スクーリング、すごく楽しかったです。自分が思っていたよりも楽しめたというか。帰ってきて母親に「全然表情違うじゃん」と言われたくらいです。

スクーリングから帰宅した時、お母さんから「表情が全然違う!」と言われたことが、自分でも成長を実感するきっかけになったと話します。

斎藤先生も、Aさんの表情の変化を感じていました。

斎藤先生 そうだったんだね。私も感じていました。一番身近にいるお母様、ご家族は、表情の違いをすごくすごく感じるよね。

二回目のスクーリングでは、一度経験したことで心のハードルが下がり、スクーリング自体を楽しめるようになったと言います。

Aさん 二回目のスクーリングは、行き帰りが本当に(一人で沖縄に行くのが)初めてでドキドキしていたのですが、一度経験したことで「やったことがある」と思えました。

斎藤先生 それは、一度目に怖いながらも飛び込んで、でも思っていたよりも楽しかったという経験をして、さっき言ってたみたいに自分が思っているよりも楽しかったじゃん!という経験を思い出して、なんか次も大丈夫そうって。なったのかな?

Aさん はい。

スクーリングを通して、新しい自分を発見できたことは、Aさんにとって大きな自信に繋がったようです。

Aさん 前の学校では友達を作るのが苦手だったり、話すのが苦手だった自分がいたんですけど、そうやってスクーリングに行く中で、何か新しいことに挑戦したり、どこかに出かけたりすることができるんだと思えるようになりました。

ルームメイトとの出会い

スクーリングで出会ったルームメイトとは、すぐに打ち解けることができたようです。

Aさん ルームメイトとは、なんか最初に入ってきた時なんかやっぱりちょっとぎこちないから、仲良くなれないのかなって思ったりもしたんですけど。みんなで授業最初のルームに向かっている時にサイル学院高等部の生徒だと分かって、そこで仲良くなりました。

友達作りが不安だったAさんでしたが、同じサイル学院高等部の生徒、ルームメイトのBちゃんと意気投合。今でも連絡を取り合う大切な友達になりました。

同じサイル学院高等部の生徒だと分かったことが、打ち解けるきっかけになったと話します。

Aさん 同じ提携校の人はいないかもしれないって思っていて、それで仲良くなれないかもと思っていたら、たまたまBさんがサイル学院高等部の生徒だったんです。

Aさん その友達とは、将来の夢の話もしました。もともと違う道を検討していたのですが、友達と話す中で、もともと進みたかった道を思い出し「やってみよう!」という気持ちが芽生えました。そこから進路を変えました。 

スクーリングで仲良くなった友達とは、仲良くなるだけでなく夢も応援し合える、
これからも関わっていきたいと思える、かけがえのない関係を築けたと話しています。

受験への挑戦:スクーリングでの学びを活かして

スクーリングで得た「やってみたらなんとかなる」という前向きな気持ちは、受験でも「とりあえずやってみよう!」という気持ちとなり、良い影響を与えました。

Aさん なんか最近は、結構「やってみたらなんとかなる」と思えるようになって。

受験では、書類を自分で準備するなど、初めての経験も多かったと言います。

Aさん はい、やっぱり書類なども全部自分で書いて提出しなければいけないことがあありました。受験の時は、とりあえず落ち着いてパニックにならずにやる、というのは受験を通して学んだことです。

スクーリングで心が強くなったことが、受験にも活きたと話します。

斎藤先生 そうだよね。スクーリングがあったから、ちょっと心が強くなって、それが受験に活きた感じなんだね。

Aさん はい。ありますね、結構。そうですね。

高校生活の思い出と未来への展望

高校生活で一番の思い出は、1回目のスクーリング。沖縄での経験が自分を変えたと話します。

シュノーケリングや観光、現地の友達との出会いが「今までにない経験」で忘れられない思い出となったようです。

家族との時間も大切にしており、特にお母さんと弟とはよく話すそうです。価値観の違いを知るのも面白いと話していました。

大学の4月2日の入学式にはスーツで参加予定で、新生活に向けて少しずつ準備を進めているそうです。また、3月は友達とディズニーランドに行く予定もあり、受験後のご褒美として思いっきり楽しむとのことでした。

サイル学院高等部での経験を糧に、未来へ

斎藤先生は、Aさんの成長を間近で見て、感銘を受けていました。

斎藤先生 本当に短い間だったけれども、私もAさんから私もエネルギーをもらっていましたし、学ぶことや考えることも多くありました。ありがとう。

最後に、これからの目標について話しました。

Aさん やっぱり大学に入ると人数多いから、友達作りをがんばってみようかなって。でもスクリーニングで友達ができた経験があるから、自分からちょっと話しかけていってみようかなって思ってます。もちろん、勉強も頑張りたいです。

卒業生インタビューを終えて、斎藤先生が一言。
「最後の1on1が終わった日、Aさんからのメッセージもとても嬉しかったです。」

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Aさん、ありがとうございました!

インタビューを通して、Aさんがサイル学院高等部での経験を通して大きく成長されたことが伝わってきました。特に、スクーリングでの様々な「初めて」の経験を通して、チャレンジ精神が芽生え、積極的に行動できるようになったことは、今後の人生において大きな糧となるでしょう。
中学生時代の不登校、そして高校での再度の不登校という過去を乗り越え、4月から医療大学へ進学するAさん。その姿は、周りの人に希望と勇気を与える存在になると思います。これから始まる大学生活、そしてその先の未来において、サイル学院高等部で得た学びを活かし、自分らしい人生を歩んでいくことを心から応援しています。

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