「究極の夢は球団のオーナー」村上大悟さん/サイル1期生入学後インタビュー
記事を読むのにかかる時間 3分
【無料】通信制のキホンと選び方がわかる3点セット資料請求はこちら
サイル学院高等部は、2022年の4月に開校したオンラインの学校です。
どんな人が入学し、どんな学校生活を送っているのでしょうか。1期生に、サイルのいいところや1日のスケジュールなど、リアルな様子を聞きました。
この記事でご紹介するのは、静岡県在住の村上大悟(むらかみ だいご)さんです。公立高校に通っていた村上さんは、ビジネスを学びたいと、高校1年生の10月にサイルへ転入しました。
転入前から起業やビジネスに興味があり、サイルで知識を身につけて、将来は球団のオーナーになるほどの経営者になる野望を抱いています。
サイルでの学校生活や、これからやりたいことなどについて話を聞きました。
なぜ、サイルを選んだのですか?
ビジネスを早いうちから学んで、経営者として成功したいと考えたからです。 |
将来、漠然とお金持ちになりたいなぁという思いがありました。お金持ちになるためには経営者としてビジネスで成功することが一番の近道。ビジネスを早いうちに学んでおけば、経営者として成功できるんじゃないかと考えました。
また、前の高校には起立性調節障害が原因で高校1年生の6月頃から通えなくなったんです。
通学は電車と徒歩で30分ほど。朝6時30分には起きないといけない生活に、体がついていけませんでした。
7月の夏休み頃から「通信制高校に転入する」という選択肢を思いついたんですが…正直、その時は「とりあえず高校は卒業したいし、大学はできれば行きたい」くらいのモチベーションでした。
特に行きたい通信制高校がなかったので、ひとまず10校くらいの資料を取り寄せました。ただ、どの学校も違いが分からなかったんです。
そんな時に偶然見つけたのがサイルでした。
その頃、ビジネス系のYouTube番組(『令和の虎』)や書籍(『無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語』)を見ていたこともあり、ビジネスに強い関心がありました。だから、ビジネスを学びながら高校卒業できるサイルが良いな、と思ったんです。
しかし、それから入学が決まるまでに2カ月くらいかかりました。父親が「今の学校で頑張ってほしい」という気持ちが強くて…。自分の気持ちを理解してもらうのに時間がかかったんです。
これまでの自分を振り返ると、嫌だと感じながらも親の言うことに従ってきた人生でした。小学校の頃も、本当は行きたくない剣道の習い事も、いやいや言いながら結局ずっと通っていました。
だけど、自分の意志を曲げて親に従ってしまう自分を変えたい。高校を選び直す今回も、これまでの自分と同じように意志を曲げてしまったら、僕は何者にもなれない。父親と面と向き合うのは大変でしたが、だからこそ説得を続けました。
その結果、「そこまで言うなら」と父親にも理解をしてもらうことができ、サイルに入学しました。
サイルの学校生活、いいところは?
前の学校で感じていた不満が、ほぼ全て解消されたことです! |
前の学校は歴史のある公立高校だったということもあり、トイレなどの設備がボロボロでした。
また、朝早くに登校して、詰め込み学習をして、部活で疲れて帰るという生活も、僕には合いませんでした。勉強も人並み以上にはできたと思いますが、楽しいとは思えなかったんです。
しかし、サイルに転入した今、それらの不満はなくなりました。家のものを使えるから綺麗だし、朝はパソコンを開けばすぐに登校できます。
ビジネスの授業は1日1時間ほどなので、後は自分の好きな勉強をしたり、やりたいことをやったり。自分のペースで学習ができるのがいいですね。
また、前の学校では先生とも良い関係を築けませんでした。もちろん好きではない人と関わることも社会性のトレーニングになるとは思います。
でも、高圧的に感じる関わり方をされるのが嫌だったんです。関わりたくて関わっているわけでもないのに、消耗して学校に頑張って通うのは辛かったです。
今、サイルの先生とは良い関係を築けていると感じます。授業の先生は優しいし、担任の先生は親身に相談にのってくれる。
一方で、オンラインスクールだから、ずっと一緒にいるわけじゃない。ちょうどいい距離感。人間関係で感じていたストレスからも解放されたので、気持ちが楽になりました。
他にも、個人的には集団一斉型の体育の授業がどうにも合いませんでした。体力があまりないということもありますが、やたらと走らされたり、トレーニングさせられたりすることに違和感を覚えていました。
サイルの場合は、年に1度のスクーリングしか体育の授業はないですし、自由時間が多いので自分のペースで運動できるのがありがたいです。
他にも、日本各地の生徒と知り合えて、自分の世界が広がったのが良かったです。
僕は静岡県在住で、他に知っている地域といえば父親の実家がある北海道くらい。自分にとっての日本は、静岡県と北海道だけでした。
しかし、サイルには色々な地域の生徒がいる。日本各地にいるサイル生の話を聞いていると、旅行の擬似体験ができて面白いと感じます。
例えばこの間、駅伝で三重県代表を見た時に「山上くん(三重県在住のサイル生)のところだ」と思って、親近感が湧いたんです。サイルに入学して、自分の知っている日本が広がりました。
それに、授業が面白いと感じるようになりました。前の学校では集団一斉型の授業でしたが、サイルは少人数のチーム単位で授業をします。ちゃんと一人一人の考えを聞いたり、自分の意見を話したりできるのが面白いです。
他にも「脳内スペース」で生活の一部を覗けるのもいいですね。
最近だと、松村さんがオシャレな生活を送りつつも、CEOオーディションで結果を出しているのを見て刺激を受けました。自分は家から近くに見える富士山を撮影したり、ピアノを弾いたりした写真を脳内スペースに投稿してます。
みんなの生活を覗いたり、自分の生活を発信する場があるからこそ、いつもと違うことをしてみよう、という気持ちになれます。
▲村上さんの脳内スペース。静岡ならではの景色に驚く声も。
サイル生、村上さんの1日
サイルは自由な時間が多いので、「やってみたい」と思ったことをフットワーク軽くできるようになりました。朝もゆっくりと起きられるので、自分に合った生活を送ることができています。 |
【村上さんの1日】
8:45 |
起床、あさ会まで全力で準備 |
9:00〜9:30 |
あさ会 |
10:00~11:00 |
授業 |
11:00~12:00 |
ゲーム、Youtube |
12:00~13:00 |
昼食 |
13:00~17:00 |
ゲーム、Youtube、稀に勉強、運動 |
18:00 |
夕食 |
19:00~ |
読書、ゲーム、Youtube、勉強、アルバイト |
24:00 |
就寝 |
▲戸棚にはビジネス関連の書籍や息抜きで遊ぶゲームソフトが並ぶ
将来やりたいことは?
やりたいこと…と気軽に言える感じではないですが、究極の夢は「球団のオーナー」です。 |
担任の先生と初めて1on1で話をした時に「実現可能性は無視して、大きな夢を持とう」という話があり、その中で決めました。だから目標というより、野望、みたいな感じです。
でもそこから意識が変わり、最近は選手の年俸の増減の話題や、選手から球団に対する要望なども気になるようになりました。
これまでは選手の活躍だけに注目していましたが、オーナー目線というか、経営側の情報も気になるようになったんです。
最近だと、サイル生同士が気になる話題を発表し合う場で、「プロ野球12球団の資金の使い方」という話をしました。今年のプロ野球の結果をみて、総年俸は同じくらいの中日(セリーグ最下位)とオリックス(パリーグ優勝)は、なぜこんなにも差がついてしまったのか、気になったんです。元々はTwitterで話題になっていたネタですが、自分なりに深掘りしました。
▲村上さんの発表資料(抜粋)。選手別の年俸や今季の評価など、独自の視点で調べ上げていた。
サイルにはどんな人が合っていると思う?
サイルに合う人、結構多いんじゃないでしょうか。誰にでも門戸が開かれている学校だと思います。 |
僕は漠然と「お金持ちになりたい」という気持ちがありましたが、将来のビジョンや大学に行くかなど、まだ決めていません。サイルを選んだのは、今の自分がなんとなくビジネスに興味があったからです。
サイルに入学して、実際の授業を受けたり、学校生活を送ったりしていると、ビジネスに興味がない人ほど、新しい知識が身につけられて楽しいんじゃないかと思います。
ただ、あえて言うのであれば「何かを成し遂げたい」「夢を叶えたい」と思っている人に、特に合っているとは思います。
サイル生は、みんな目標は違うけど、それぞれで頑張っている生徒が多い。周りから受ける刺激は大きいですし、まだぼんやりしている自分の目標も、明確になりやすい環境だと感じます。だから、誰にでもおすすめできると思います。
進路を迷っている人に伝えたいこと
人生はどこで何を決断しても、振り返ると全てがつながっている、1つのストーリーだと思うんです。だから、今の学校や進路に不安があって、何か行動を起こしたとしても、最後はなるようになる。 僕の場合、前の学校に3年間ずっといても、成長できるイメージが持てなかったんです。このまま普通に暮らしていても、どうにもならないと。だからサイルに転入するという選択をしました。 僕は「人生は全て先に決まっている」と考えるようにしています。既に結末が決まっていると考えれば、自分がどれだけ悩んだところで意味がない。だから失敗も怖くないし、何事も決断しやすくなりました。 僕の場合、結果的に今はサイルで楽しく過ごせていますし、なるようになるものです。 |
(デザイン:山本 香織)
この記事を書いた人
サイル学院 入学広報担当
入学前の生徒や保護者の相談にのったり、サイルのことを伝えたりしている。小学4年生の息子を育てる一児の母。リモートワークメインの仕事に切り替えたことをきっかけに、自宅の心地よい空間づくりを求めて、色々な方の素敵な生活を眺める日々。藤井風が好き。
前の記事
応募数5000組のビジネスコンテストで上位2%に選ばれたサイル生に聞く「私たちが入賞できた理由」 / 綾井さん・野澤さん・松村さんインタビュー
次の記事
深刻な環境問題を社会的・経済的なチャンスに変える!ウニノミクスCEOが高校生に語る「未来につながる循環型ビジネスモデル」~サイル学院高等部の授業レポート【第6回・前半】~