年1回の沖縄スクーリング「まだ帰りたくない」と好評な理由 / サイルと八洲国際の校長対談
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2022年6月、サイル学院の学院長・松下が、 サイル生のスクーリング先となる八洲学園大学国際高等学校(以下、八洲国際 やしまこくさい)を訪問。
八洲国際の先生方と交流したり、生徒が訪れる施設を訪問したり。スクーリングの魅力を身をもって体感しました。
▲八洲国際の先生方と松下
那覇空港から2時間。都市部の喧騒から遠く離れた海沿いに位置する校舎。そこには思いもよらぬ理由がありました。
「まだ帰りたくない!」という声も多い八洲国際のスクーリングには、どのような秘密があるのか。八洲国際への訪問後、学院長・松下が八洲国際の中村校長に疑問をぶつけてみました。
八洲国際が沖縄北部 那覇空港から2時間かかる町にある理由
松下
なぜ、八洲国際は那覇空港や都市部から離れた場所にあるのでしょうか? |
中村校長
まず、日本国内だけで考えるとアクセスの良さでは東京や大阪という選択肢になりますが、八洲国際には世界で活躍する生徒も多く、海外からのアクセスの良さも考えたときに沖縄を選びました。
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▲八洲国際の宿舎から見える風景(出典:八洲学園大学国際高等学校HP)
中村校長:スクーリングの期間は、非日常空間で自分の感情と向き合ってほしいという想いがあります。
沖縄の中でも、特に海が綺麗な北部の町に校舎はありますが、近くにはエメラルドビーチや美ら海水族館、海洋文化館などの施設が充実していて、リフレッシュするにはとても良い環境です。
地平線から昇る朝日を眺めたり、広大な自然と触れ合ったり。日常から離れてゆっくりと流れる時間の中で、自分の悩みは些細なことだと感じてほしいと思っています。
また、沖縄の歴史や文化、環境を現地での活動と連動して3年間学ぶことで、異文化を体験し自分の生活を見直すきっかけになればいいなと考えています。
宿舎をシンプルな設備&相部屋にしている理由
松下
八洲国際の宿舎はシンプルなつくりですよね。宿舎のデザインでこだわられたところはありますか? |
中村校長
見ず知らずの人と共に生活する時間は、人生の中でそう多くありません。
この貴重な時間を、自分とは異なる環境で生きてきた、自分とは全く違う考え方の人たちとの会話やコミュニケーションに使ってほしいと思っています。
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▲八洲国際の宿舎(右)は、食堂や体育館(中央)を挟むようにして
教室(左)と向かい合う形で敷地内に位置する
中村校長:部屋にテレビがないのはそういう理由からです。外泊も可能ですが、出来る限り、他の生徒や教職員たちと多く触れ合ってほしいのです。
社会に出たらどこにいても人間関係がつきまといますが、苦手なことを我慢したり上手くやり過ごすテクニックも必要になりますよね。
社会には色んな人がいるということ。スクーリングの機会を良い意味で一期一会と捉えて、自分以外の人を知るための時間にしてもらえると嬉しいです。
スクーリングから「帰りたくない!」の声も。その理由は?
松下
学校に通うのが嫌で、同じくスクーリングについてもできるだけ行きたくないと考えている生徒もいると思います。
一方で、八洲国際のスクーリングは「本当に楽しい!」「まだ帰りたくない!」「また参加したい!」という声も多いのだとか。その理由はどこにあるのでしょうか?
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中村校長
敷地内に宿舎を設備している通信制高校は、全国的にも珍しいのですが、まずは保護者の方から安全面でご安心頂けているのは大きいと思います。
授業時間外も教職員のサポート体制があるため、6日間生徒の心身の安心・安全が保たれている状況です。
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▲スクーリングの様子(出典:八洲学園大学国際高等学校HP)
中村校長:加えて、全国から集まった一人ひとりが他者との共同生活を通して、日常生活では知り合えなかった人とのコミュニケーションを自然ととれる環境作りを意識しています。
教室で授業を受けること、単位を取るだけが目的ではない。そのことがスクーリング全体の設計から伝わり、初日は緊張していた生徒たちも2,3日目には徐々に仲良く、最終日には「まだ帰りたくない!」と思えるような6日間を過ごしてくれているように思います。
「また来年会えるのを楽しみにしているよ!」と笑顔で見送る私たちですが、あっという間のスクーリングが終わってしまう寂しい瞬間でもあります。
しかし、少し日焼けした顔に充実した表情が見られたり、たくましく成長した姿に接したときは心からほっとしています。
日本で初めて、年1回・6日間の短期集中スクーリングを採用した理由
松下
八洲国際は日本ではじめて、短期集中のスクーリングを取り入れたと伺いました。どうして、年1回・6日間の形式にしたのでしょうか? |
中村校長
まず一つは、卒業率を高めるためです。
以前は、週に1、2回程度は通学が必要な通信制高校がほとんどでしたが、そのスタイルだと生活リズムが整わず、結局は休みがちになることが多いため、通信制高校の卒業率は課題であると捉えていました。
そこで、八洲国際では通学を年1回にまとめて行うようなスタイルにして、気分転換にもなり集中力も保てる短期集中のスクーリングを取り入れたところ、結果的に卒業率を高めることが出来ているのです。
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中村校長:もう一つは、やりたいことに割く時間を最大限にするためです。誰もが限りのある人生で、特に高校生でいられる時間は本当に短く貴重です。
やるべきことは最小限に、出来る限りやりたいことに時間を使ってほしいと考えています。サイルさんに通うのも、まさにこのような時間の使い方をしてもらえる良い例ですよね。
例えば、ビジネスに興味がある人はサイルさんのような学校で学んだり、海外で色んな企業やビジネスを見てくるなど、それぞれ違う目的のために必要な時間を確保するためにも、スクーリングはギュッとまとめる方がいいという考えで、このような形式をとっているのです。
サイルと八洲国際で「好き」を追究する、他にはない学校生活を
サイル生もスクーリング先として行くことになる八洲学園大学国際高等学校。ゆっくりと自分と対話する時間を持ち、雄大な自然や普段の生活では出会うことのない人たちと交流することで得られる経験が、多くの生徒が成長して帰ってくる理由でした。
「高卒資格を取る」という必要最低条件としてのスクーリングではなく、日常生活では学ぶことができないことを学べることが、八洲国際のスクーリングの魅力です。
サイル生がビジネスを学んでいく中で、起業に興味を持つ人もいます。ビジネスにおいて、特に起業には「なぜ、やるのか?」という自分への問いかけが必要不可欠です。それらの理由を八洲国際のスクーリングで再確認できるかもしれません。
(デザイン:山本 香織)
この記事を書いた人
サイル学院 入学広報担当
入学前の生徒や保護者の相談にのったり、サイルのことを伝えたりしている。小学4年生の息子を育てる一児の母。リモートワークメインの仕事に切り替えたことをきっかけに、自宅の心地よい空間づくりを求めて、色々な方の素敵な生活を眺める日々。藤井風が好き。
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